2006年4月17日

ジョージ・クルーニーが監督した「Good Night and Good Luck」は、久々の社会派ドラマで、ジャーナリスト必見です。白黒スタンダードで、CGも屋外ロケもない、アメリカの良心を感じさせる、映画らしい映画。マッカーシー議員に敢然と立ち向かうエド・マローの姿(かっこいい!)に、9・11事件以来、超法規措置を乱発するブッシュ政権への批判を見る人も多いのではないでしょうか。娯楽映画でお金を稼ぎながら、興行的には絶対に成功しないこういう映画を作るジョージ・クルーニーは、尊敬に値します。このような作品に協力するわが東北新社(父が生前にお世話になりました)にも、拍手!


ところで、今のアメリカのテレビ業界には、エド・マローのように筋の通ったジャーナリストはいるのでしょうか。かつてのテッド・コッペルには若干そういう雰囲気がありましたけど。